中日は27日のDeNA戦(横浜)に3―8で敗れた。先発の山井が3本塁打を被弾するなど6回4失点と崩れたが、何よりも痛かったのは元守護神の岩瀬仁紀(41)のリリーフ失敗。打線が4点ビハインドから7回表に一気に1点差まで追い上げた直後に2番手でマウンドに上がったが、打者6人に3安打1四球3失点(自責2)。一死しか奪えずに降板した。

「結果がすべてです。全部が良くなかった」と岩瀬はがっくり。谷繁監督は「ゼロで抑えて帰ってくることを期待していたよ。ゲームの展開を見てやってきた選手。ウチに流れが来た中で大事さは分かっているはず」と厳しい表情。前回登板の23日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)ではセーブのつく9回二死からマウンドを託されながら中村に逆転3ランを浴びており、指揮官は今後について「考えていかないといけない」と二軍落ちも示唆した。

 しかしながら、チーム内からは、こんな声が出ている。「ここまで結果が出ていない岩瀬の二軍落ちは当然と監督は考えているようだけど、森ヘッドらは必要な戦力としてみている。ナインの精神的な支柱になっている部分もあるから、そう簡単に落とすべきでないと考えているようだ」(チーム関係者)。実際、森ヘッドコーチは岩瀬の再調整について「俺はなしだ! 一軍で投げられるから上げたんだ」と語気を強め、友利投手コーチも「俺は考えていない。毎回毎回抑えられるわけじゃないから」と二軍落ちに否定的だったが、どうなるか。岩瀬を巡って不穏ムードが漂い始めている。