広島・新井貴浩内野手(39)が26日のヤクルト戦(神宮)で、プロ野球史上47人目となる通算2000安打を達成した。

 大記録にあと1本と王手をかけて神宮に乗り込んだ新井は、試合前もリラックスした表情で「いつもと変わらない。何とかして試合で勝ちたい。その中で(安打が)出れば最高です」と平常心を強調した。

 神宮には開門から多くの広島ファンが詰めかけ「なんとか喜んで帰ってもらいたい。自分が打てば勝てる要素が出てくるはずなので」と気を引き締めて、試合に臨んだ。

 1回二死一塁の第1打席は遊飛に倒れた新井は、3回無死二塁の第2打席でヤクルト先発・成瀬から左翼線に適時二塁打を放ち、プロ18年目にして金字塔に到達した。

 新井は1998年に駒大からドラフト6位で広島に入団。99年5月12日の巨人戦(広島)でホセから初安打を放った。2007年オフにFAで阪神に移籍し、15年に古巣・広島に復帰した。

 大卒選手の2000安打は12人目で、広島での達成は山本浩二、衣笠祥雄、野村謙二郎、前田智徳以来5人目の快挙となった。