通算2000安打を目前に控える広島・新井貴浩内野手(39)の勢いが止まらない。名球会入りまであと「6」で迎えた22日の阪神戦では、初回、無死満塁で走者一掃の適時二塁打。8回にも適時中前打を放ち、残り4本に迫った。

 敵将は兄貴分の金本知憲、場所は広島と舞台は整った。

 本人も「阪神戦に達成できたらいい。両チームのファンにお世話になりましたから」と今カード(23日、24日)の偉業達成を照準に定めている。

 だが次カードは神宮でのヤクルト3連戦。残り2戦で4安打しなければならない。

 微妙な数字だが、球団幹部は「最近、うちの選手は不思議とホームで決めている。縁があるのかも。そこに期待したいね」と“地の利”を指摘。

 広島OBでは2005年の野村謙二郎前監督(49)、07年の前田智徳氏(44)と連続で当時本拠地の広島市民球場で達成している。

「続いてほしい」(同幹部)という思いを乗せて、新井がマツダ初の光景を作り出すことはできるか。