阪神の高山外しを他球団偵察隊が歓迎

2016年04月21日 16時00分

5回、代打で一直に倒れベンチに戻る高山
5回、代打で一直に倒れベンチに戻る高山

 阪神は20日のヤクルト戦(甲子園)に1―5で完敗。目下4位と一進一退が続く中、この試合で金本知憲監督(48)は、調子下降気味のドラフト1位ルーキー・高山俊外野手(23)の今季2度目のスタメン落ちを断行。改めて競争主義を訴えたが、この「高山外し」を他球団007は揃って大歓迎した。

 前日19日の試合では連敗を止めたが、この日は昨年2敗したヤクルト先発・山中に苦しめられるなど、結果は主砲ゴメスの6号ソロだけの散発8安打の冴えない敗戦劇。4番・福留が左太もも裏痛でスタメンを外れて以来、日替わり打線で乗り切ろうと懸命の金本監督だが、試合後は「得点圏の時の打撃が今日に限っては去年と変わってない。はい、打てませんではなく、工夫しないといけない」「孝介(福留)はもう少し時間がかかる。(その分)若いヤツらがグイグイと得点圏で結果を出さないと…」など、波に乗れないチームにボヤキを連発した。

 この日の指揮官は調子下降気味の新人・高山の今季2度目のスタメン落ちまで断行。「昨日の打撃(5打数1安打)を見ているとね。まだ若手同士の競争だから。ベテランと競争しているわけじゃないから」と不安材料だった右ヒジの違和感以外の理由でのスタメン落ちを初めて決め、代役に3年目・横田を1番で初起用した。ここまでに不振の藤川、ヘイグ、福原と実績組の出場選手登録を抹消するなど“聖域”なき選手起用を推し進めており、開幕から絶好調だったドラフト1位のエリートも「例外」ではないということ。だが、そんな鉄人の「高山外し」に大喜びなのが皮肉にも他球団偵察隊だ。

「右ヒジの状態とか、チーム事情もあるとは思うが、今の状態くらいの不振で高山を外してくれるのは、一番ありがたい。はっきり言うと鳥谷、西岡の1番では怖くない。今年、阪神が手ごわいな、と感じてきたのは高山が1番で活躍したからこそ」と、ある球団のスコアラー。別の球団のスコアラーも「高山は能力があってミート力がうまい。こっちに球威がないと抑えられないくらいのレベルの持ち主。かわす投球では抑えられない。少々、打てない時期はくるが、不振でも体調万全なら外さない方がいいのに…。高山は競争させるレベルの選手じゃない」というほどだ。

 高山は5回にプロ初の代打出場で一直に倒れ「投手をしっかり観察して打席に入ることは、先発の時と変わらずにやった」と話したが、これでこの日を含めた5試合で18打数3安打。3割あった打率も2割8分3厘と失速しはじめたのは事実ながら「高山外し」を喜ぶ他球団の声を金本監督はどう聞くか。今後が注目だ。

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