阪神・藤川球児投手(35)が3日、DeNA戦(横浜)に先発し、6回2安打無失点でチーム復帰後初勝利をマーク。日本での勝利は救援投手だった2012年7月14日のヤクルト戦以来、先発としては03年9月19日の巨人戦以来となる。

 この日は金本監督の48歳の誕生日とあって、お立ち台では「監督の誕生日なので、ファンの皆さんと一緒に監督に勝利をプレゼントできたのでホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。

 久しぶりの先発での勝利には「いつも人生はこれから先が大事だというふうに考えている。今日は終わったので、また次の登板でタイガーズが勝てるようにやっていきたい」と特別な感情はない。

 そればかりか「梅野がしっかりしているので、こんなにいいキャッチャーなんだと気づいた」「僕と代わった北條もホームランを打ったし、江越もホームランを打ったりというところで、どんどんいい流れになっている」とこの日躍動した若虎をねぎらうことに終始した。

 誕生日勝利を贈ってくれた右腕に指揮官は「最初は四球ばかりだったが、6回で無失点。球児が6回投げてくれたのが一番。現役のとき(2007年)の満塁ホームランよりうれしかった」と絶賛した。

 ウイニングボールについて「妻と子供が学校の手続きで帰ってくるので、そのときに見せられたら」と話した藤川。今後もチームのために全力投球するつもりだ。