巨人・内海哲也投手(33)が16日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)に先発し、4回途中10安打8失点(自責点7)と大炎上した。試合は巨人が10―8と打ち勝った。

 昨季はわずかに2勝、復活をかけたマウンドで結果は残せなかった。初回は2番・川端から山田、雄平と3連打で先制点を献上。さらに二死一、三塁から坂口の左前適時打で2点目を失った。3回も川端のソロ本塁打などで2失点。打線には阿部の2ランと坂本の3ランなど4回までに6点の援護をもらったが、リードを守り切れない。

 6―4で迎えた4回、8番・大引、9番・中村の下位打線に連打を浴びて無死一、三塁のピンチを招くと比屋根の内野ゴロの間に1点を失い、一死一、二塁から山田に左前への痛烈な適時打で同点とされた。続く雄平に四球を与えて満塁とし、鵜久森には押し出し四球。なおも満塁から坂口にこの日3打点目となる適時打を許して合計8失点。由伸監督に交代を告げられ、背番号26は力なくマウンドを降りた。

 内海は前回登板した6日の阪神戦でも6連打を含む4回10安打6失点。この日の登板にあたって指揮官から「当然、結果が必要でしょうね」と求められていたが、その言葉には応えられなかった。

 試合後の内海は「何もないですよ。あんなに打たれて。バッターと勝負できていなかった。ストライクとかボールとかいう話じゃない」と2戦連続の大炎上に厳しい表情。由伸監督は「そのへんは少し考えます」と二軍再調整の可能性も示唆した。