ヤクルトの真中満監督(45)が14日、パシフィコ横浜で行われた「セ・リーグファンミーティング2016」で存在感を示した。昨年のドラフト会議で外れクジを当たりクジと勘違いして、ガッツポーズまでした指揮官はこの日も冒頭からやらかした。

 6球団の監督がステージ前方であいさつをした後に全員同時に後方の席への着席をうながされた。各監督は最初に立った場所から真後ろに下がるだけなのだが、真中監督はなぜかステージ左端の阪神・金本知憲監督の席へ。司会者から間違いを指摘され、席に座った指揮官は照れ笑いを浮かべた。

 さらに監督同士のトークバトルでは警戒する選手を聞かれ「個人的には(ドラフトで自身が引き当てたと勘違いした)阪神の高山くんには頑張ってほしいなと思います」とまさかの“自虐ネタ”を披露。会場に詰め掛けたセ・リーグファンから大爆笑が起きた。

 また、開幕カードの巨人戦(25~27日=東京ドーム)で対戦する巨人・高橋由伸監督には「ルックスもスタイルも負けているので、試合では勝ちたい」と対抗心を燃やした。司会役を務めた青島健太氏から「でもトークで存在感を見せましたよ」とフォローされると、満面の笑みを浮かべた。

“真中ワールド”全開でイベントを終えた指揮官は「開幕前なので多くを語ることはできないけど、インパクトのある話ができればなと思っていた」と満足顔で、会場を後にした。