阪神・金本知憲監督(47)が就任初となる巨人戦(甲子園)に6―1で快勝。オープン戦とはいえ“伝統の一戦”での勝利を素直に喜んだ。

 先発転向の藤川が4年ぶりとなる聖地のマウンドで4回1失点と好投すれば、打線も4回に新人・高山ら6連打を含む打者一巡の猛攻で一気に5点を奪うなど圧倒。注目の巨人・高橋由伸監督との「新人監督対決」で、虎ナインが躍動した。

「昨日の試合後、選手に『(明日は)巨人だし、勝ちにいこう!』と言っていたが本当に勝ってくれた」。「超変革」の旗印の下、厳しいキャンプで力を付けてきたナインに目を細めた指揮官。これまで巨人については「(昨年)優勝したのはヤクルト。まずはそっちを倒すことを意識しないと。対巨人用のローテとかオレは意識はないよ」と話していたが、実際は前日からナインにG倒を指示していたというわけだ。

「顔と人間性では負けているから、野球では勝ちたい。向こうは大エリート。こっちはその逆なんだから」。同じ新指揮官となった高橋監督について常々そう語っていた金本監督。まだオープン戦とはいえ、その“公約”を守ってうれしい本拠地初勝利となった。