中日のドラフト1位左腕・小笠原慎之介投手(18=東海大相模)が28日、韓国LGとの練習試合(沖縄・北谷)で実戦デビューを果たし、1回を1安打1失点、2四球だった。

 7回に3番手で登板すると、いきなり先頭から2者連続四球を与えるなど、制球が定まらない。さらに三邪飛の後に遊撃内野安打で一死満塁のピンチを背負うと、右犠飛で1点を失った。それでも最後は捕邪飛で後続を断った。

 小笠原は「四球を2つ出したのが一番痛いのかなと思いました。悔しさしかないですね、はい…。まだまだだと思います。50点ぐらい」と自己採点は辛め。それでも、遊離軟骨(関節ねずみ)が見つかった左ヒジに不安がある中で「(キャンプを)けがなく終われたことが一番良かったのではと思う。100(%の力が)出てない割に、抑えられたのが良かった」と安堵の表情も見せた。

 谷繁監督が「不運なヒットは打たれはしたけど、上々な出だしじゃないですか」と評価すれば、森ヘッドコーチは「この時期に(対外試合で)投げられたことが一番の収穫。まだ卒業もしていない高校生が、最近までテレビで見ていたヤツらをピシャピシャ抑えたら、プロで何年もやっているヤツらは困るだろうよ!」と独特の表現で黄金ルーキーを褒めた。

 順調なら、次回は3月6日のヤクルトとのオープン戦(ナゴヤドーム)で本拠地デビューを飾る予定。小笠原は「結果を残して、もっと注目される選手になりたい」と意気込んだ。