ソフトバンク・松坂大輔投手(35)が、3月2日の韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)で実戦復帰することが濃厚になった。

 前クール最終日の21日に2度目の打撃投手を務めるなど調整は順調で、手術を受けた右肩も問題ない。今後は28日にシート打撃に登板する予定で、問題が生じなければ、プラン通り実戦に向かうことになるという。

 工藤監督は「(右肩の状態を)見ながらになるし、順調にいけばですけどね」との条件付きとはいえ、2度目の実戦が一軍のオープン戦となる可能性について「それも考えています」と明言した。ほかの投手の調整もあり、イニング数も限られる中で、開幕に間に合うルートが残った格好だ。

 それほど今の松坂の状態はいい。倉野投手総合巡回コーチは「今もリハビリ組の枠組みではありますけど、リハビリの域はクリアしていて、普通の投手が立ち上げていく段階になっていますからね。もちろん、術後であるため経過は気にしていかないといけないですけどね」と話す。

 西武時代からバッテリーを組んできた細川からはこんな声も。今キャンプで2度ほど酒を酌み交わしたといい「いつもの大輔に戻りましたね」。それこそ昨季は「体調(状態)が悪かったんでしょうね。イライラとかはないけど、気分的に乗れない部分があったんでしょう。そういうふうに感じた」という。笑顔が目立つのはグラウンド上だけではないというわけだ。

 もちろん、右肩のことを考えれば、楽観はできない。それは、この先のプランについて「僕の場合は、あくまで予定ですけどね」と話す松坂が一番分かっていることだろう。それでも、予想以上に順調なのは間違いない。