昨年11月の「プレミア12」での赤っ恥から再起を誓う小久保ジャパンが15日、那覇市内で2017年WBCを見据えた台湾代表との強化試合(3月5日、6日)のメンバーを発表した。野手陣には主力が集まったものの、投手陣の大谷(日本ハム)、藤浪(阪神)らはチーム事情により招集できなかった。

「プレミア12」メンバーを中心に投手10人、捕手3人、野手13人の計26選手が選ばれた。

「プレミア12」準決勝韓国戦では継投ミスで逆転負け。ブルペンコーチが不在だった反省から権藤博氏(77)、斎藤隆氏(46)を新たに投手コーチに就任させた。「もう同じ失敗はできない」(NPB関係者)と完勝を誓っている。

 そんななか侍関係者は「台湾代表がマジです。台湾のレジェンドである陳金鋒外野手(38=ラミゴ)を招集してプレミアの雪辱を果たそうとしています」と声を潜めた。陳は2002年にドジャースで台湾人初のメジャーリーガーとなった長距離砲で国際試合では04年アテネ五輪で上原(現レッドソックス)から3ランを放つと、07年北京五輪予選ではダルビッシュ(現レンジャーズ)から逆転2ランを放つなど“日本キラー”として知られる。

 台湾は「プレミア12」準々決勝までの開催地にもかかわらず、予選敗退。「台湾の世論は“代表はいったい何をやっているんだ”と沸騰。郭泰源監督がコーチに格下げされ、台湾リーグの昨季前期王者ラミゴを率いる洪一中監督を監督に就任させました。メンバーも陽岱鋼(日本ハム)らNPB組をあえて外して監督が特徴を知り抜いたラミゴ勢を中心に選んだ」と前出の関係者は“本気度”を説明する。

 小久保ジャパンが足をすくわれる可能性は十分にありそうだ。