ソフトバンク・松坂大輔投手(35)が28日、福岡・西戸崎合宿所を訪れ、昨年8月の右肩手術以降初めて、報道陣の前に姿を見せた。

 浅黒く日焼けした松坂は、白いトレーニングウエア姿で登場。40メートルの距離でキャッチボールをするなど、順調な調整をアピールした。

 術後は良好で、検診のたびに「回復は早い」と医師から言われており、11月にキャッチボールを再開したという。

「投げることに痛みや不安はない」と断言する松坂は、すでにブルペンにも2度入っており、開幕ローテーション入りについて「一つの目標にしたい」と語った。

「あの状態でも応援してくれたファンやサポートしてくれたスタッフの人にはしっかりゲームで投げてこそ恩返しになると思う」と話し、スリムになったかとの質問には「日焼け効果じゃないですか」と笑顔でジョークを飛ばす余裕も。

 何も不安がない状態なのは「アメリカに行った年ぐらい」と振り返り、2008年にメジャーで15勝を挙げたボディーで“怪物”が帰ってきた。

 この日は工藤公康監督(52)も自主トレを視察。「お疲れ。結構な距離投げるね」と復活を期す右腕に話しかけ「いろいろ手術したりすると感覚が変わって、ズレもあるかもしれないけどしっかり頑張りな」とエールを送った。