巨人・高橋由伸監督(40)がスタッフミーティング後、開幕投手候補の菅野に“神宮の魔物”打倒を厳命した。

「厳しいことを言うと、菅野の神宮球場であったり、対ヤクルトの成績があまり良くない。エースなので苦手を作らずに戦えるよう、もうひとつ、ふたつ成長してもらいたいという話もあった」

 菅野はプロ入りから神宮で7戦0勝5敗(うちクライマックスシリーズ1試合)。また、昨季の対ヤクルト戦績は4戦4敗、防御率6・10と飛び抜けて悪く、優勝をさらわれた一因となった。昨季は神宮登板を回避する策も取られたが、それは由伸監督の描く“エース像”に反する。「そんなことを気にしていたら、エースにはなれない」と今季は真っ向勝負させる考えだ。

 一方、昨季はリーグ最低のチーム打率2割4分3厘と苦しんだ打撃面についても、時間を割いて話し合われた。由伸監督が明かしたところでは「チーム打率2割6分~2割6分5厘」「平均得点4点前後」「バント成功率の向上」と具体的な目標が設定されたという。

「チームとして戦うのはもちろん、個の力、個のレベルアップというのは伝えている。選手はそこに重きを置いてもらえれば」。明確なチーム方針が定まり、青年監督の目の色も変わってきた。