トリプルスリーを達成したヤクルト・山田哲人内野手(23)にチーム内から“コメント力”の向上をうながす声が出ている。

 昨年の山田は打率3割2分9厘、38本塁打、34盗塁でトリプルスリーを達成。日本シリーズでは史上初となる1試合3打席連続本塁打を放つなど、まさに記録ラッシュの1年となった。

 オフは様々な表彰式に引っ張りだことなったが、そこでクローズアップされたのが「哲人は若いし、しょうがない面があるとはいえ、コメントが硬い。今後はお立ち台に上る回数もさらに増えるだろうし、来年はそういった面も学んでほしい」とチーム関係者は改善を求めた。

 山田自身もその必要性は自覚している。

 トリプルスリーで年間大賞に輝いた「流行語大賞」の表彰式では同じくノミネートされた元テニスプレーヤーの松岡修造氏(48)が「ウィンブルドンでベスト8に入賞した時と同じぐらい、うれしい」と当意即妙な答えで会場を沸かせた。それに比べて、山田は「うれしい気持ちとびっくりしている気持ち。プロ野球界をもっと盛り上げられるように頑張りたい」と答えるのが精一杯。

「修造さんのトーク力にはびっくりしました」と“力負け”を認めた。

 そんな山田に対しては球団の人気マスコットキャラクターであるつば九郎への弟子入りプランも浮上している。愛くるしい外見ながら、毒のあるコメントで人気とあって「エンターテインメント性はチームでもピカ一。ファンに対する姿勢も学ぶところが多いはず」と、球団関係者は“交流”を勧める。今や球界の顔となった山田にはプレー以外の面でも、高いレベルが求められている。