新ルール「本塁でブロック禁止」の波紋

2016年01月04日 07時20分

阪神マートンはヤクルト西田を吹っ飛ばした(2015年5月3日)

 NPBで今季から適用される新ルール対策に、選手たちが頭を悩ませている。

 今季から本塁クロスプレーでのボールを保持していない状況の捕手(またはカバーに入った野手)のブロックが禁止に。走者の走路を妨げる位置(ホームベースの三塁側)に立ったり、ヒザを落とすことが許されなくなる(オブストラクションと判定する)もので、メジャーではすでに一昨年から導入されており、選手生命に影響する大ケガを防止する目的がある。昨年11月に行われた国際大会「プレミア12」でも採用された。


 2012年に18U世界野球の米国戦で現西武の森がタックルを受けて負傷したことから、アマチュアでは翌13年から内規として禁止された。捕手が本塁ベースを隠せば、走塁妨害として得点が認められる。捕手は走塁コースを空けた上でタッチが必要となる。

 外野から返球する立場の広島・丸は「ルールが変わるので、送球の正確性が必要になる。練習していく」と今まで以上の技術が求められるとみている。DeNAの捕手・高城は「かなり危ないです。秋季キャンプで実際にやりましたが、スライディングにくる足にタッチするしかないので、スパイクで手をケガする危険がある」と不安を隠さなかった。大ケガは避けられても、ケガ自体のリスクは減るどころか増える可能性がある。

 また、これまで堅いブロック技術を持ち味としてきた捕手にとっては、プロとしての死活問題。「プレミア12」でも無死三塁や一死三塁のケースでタッチアップやゴロゴーでほぼ得点が入った。今季はどうやって走者を三塁に進めるかに、各チームの作戦能力が問われることになりそうだ。