阪神前監督の和田豊オーナー付シニア・アドバイザー(SA=53)が、このほど収録された関西テレビ「胸いっぱいサミット!」(毎週土曜、正午放送=関西ローカル)の年末スペシャルにゲストで参加。監督退任後、初めてテレビに出演した。

 和田SAは、阪神入団時から親交があるという遙洋子(年齢非公開)が案内するかたちで「本音流出ツアー」を敢行。最初に訪れたバッティングセンターで、藤浪晋太郎投手(21)と“対戦”できるマシンを相手に、現役時代さながらのバッティングや得意のバント技術を披露した。和田SAにとって藤浪は、初めて出席したドラフト会議で引き当てた思い入れのある投手だ。そんな藤浪へ「阪神のエースにとどまらず、日本球界のエースになってほしい」とエールを送った。

 その後、大阪城を見ながら食事をしていた遙から「どうしてあんなにベンチで険しい顔をしていたの」と聞かれた和田SAは「自分は関西的ではない。星野さんみたいに“わーっ”といくほうが見ているほうも面白いと思うんだけど、小さいころから剣道をやっていて『表情に出すな』という教えのもとで育ったので、あえてそうしよう(無表情)としていた」と明かした。

 また、多くの阪神ファンからの質問もぶつけられた。毎年、恒例のようになっている後半戦の失速を問われ、和田SAは「きっつー! こっちが聞きたい」と大慌て。「9月に入ると急にベンチに人がいないみたいな感じになる。使い果たしてしまったような…」と苦しい時期を振り返った。

 さらに金本知憲新監督(47)に対して「金本ならできると思うし、選手時代から人ができないことをしてきた。金本がカープからタイガースに来たときも、練習に取り組む姿勢だったり、タイガースの体質を変えてくれた。今、チームに足りない部分を金本新監督は持っていると思うので、それを選手に伝えてほしい」と期待を寄せた。

 なお、和田SAが出演する「胸いっぱいサミット! 大晦日2時間SP」は31日、午後1時55分から放送される。