阪神・若手投手に守護神の“賭博スキャンダル余波”

2015年12月11日 16時00分

呉昇桓はどこへ行く…
呉昇桓はどこへ行く…

 阪神の若手投手陣が、海外賭博事件の容疑で残留交渉打ち切りが決定的な呉昇桓投手(33)の“余波”をモロに受けている。昨オフ、呉昇桓とともに自主トレを行った若手が今季、成果を残し、今オフはさらに「門下生」が増えそうな状況だったのが、まさかの展開。「先生」としても期待が大きかっただけに、チーム内は落胆の声でいっぱいだ。

 東南アジアのカジノでの数億ウォン(1億ウォン=約1060万円)の賭博を疑われた呉昇桓が韓国検察に出頭し、容疑の一部を認めたという衝撃の一日から一夜明けた10日、今度は韓国メディアの一部が「検察がスンファンの常習賭博容疑が認められる、とみて一括在宅起訴すると発表された」と電撃報道した。真偽は不明で四藤球団社長は「ネットでは見たが、こちらで確認できてないからコメントできない」と話すにとどめたが、すでに阪神は呉昇桓との再契約交渉を事実上、打ち切って新たな「代役探し」に着手。白羽の矢を立てていた前ヤクルトのバーネットはレンジャーズ入りが報じられたが、前広島のヒースらを候補として調査を開始している。

 そんな状況にチーム内では日増しに落胆の声が強まっている。ある若手投手は「今年のオフこそ呉昇桓選手との自主トレに行きたかったんですが…。やっぱり、あれだけ圧倒的な成績を残している人なので、自主トレの間にいろいろ聞いてみたかった。でも、こういう状況になったら(合同自主トレは)ちょっと厳しいですよね」とショックを隠せない。

 チーム関係者も「昨オフに呉昇桓(の自主トレ)について行った岩本が(今季)先発で3年ぶりに勝ったし、今オフは歳内、松田、山本とか、そのへんの伸び悩む若手の指導をしてほしかったんだけど…」と嘆く。

 昨オフは岩本、金田の若手2人が呉昇桓とともにグアムで自主トレを敢行。禁酒までしたストイックな自炊生活で「先生」からは栄養面でのレクチャーも受け、成長につなげた。

 それもあって、今オフはさらに若手投手から呉昇桓との合同自主トレを望む声が噴出していた。だが、それも、もはや実現不可能だろう、と肩を落としているのだ。

 守護神の“賭博スキャンダル余波”。これも虎にとっては頭の痛い話だ。

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