【テネシー州ナッシュビル10日(日本時間11日)発】大リーグのウインターミーティングが4日間の全日程を終えた。広島の前田健太投手(27)はこの日の午前8時(日本時間10日午後10時)から各球団との交渉が解禁となったが、現時点で獲得の意思を示す具体的な球団名は出ていない状況だ。

 当初の有力候補だったダイヤモンドバックスのスカウトは前田について「今後どうするかについては言えない」と話した。ドジャースからFAになっていたグリンキーを獲得したことで前田獲得の可能性は低くなったと言われている。だが、ジャイアンツからFAになっている先発右腕マイク・リークとの長期契約を視野に入れているとの報道もあり、先発投手の補強から完全撤退したわけではないようだ。

 ブルージェイズのGMに就任したばかりのロス・アトキンス氏は前田について「恐らく考えることになるだろう」と含みを持たせた。一方、ヤンキースの名前も再浮上してきた。今オフの大きな投資はないと言われていたが、年俸900万ドル(約11億円)の抑え投手、アンドリュー・ミラーをドジャースに放出するプランがあり、商談が成立すれば大物先発投手の獲得資金に回せる。

 チームの資金力、先発投手の需要の両面を考慮すれば、現時点で有力なのはドジャース、カージナルス、ヤンキース、ブルージェイズ、ロイヤルズ、ダイヤモンドバックスといったところか。

 また、ダラス・モーニングニューズ紙によるとレンジャーズがヤクルトを自由契約となったトニー・バーネット投手と2年契約で合意したと報じた。