ヤクルト・雄平外野手(31)が9日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、500万円アップの6500万円でサインした。

 今季は打率2割7分、8本塁打、60打点といずれも昨季を下回ったが、リーグ優勝決定時のサヨナラ打など、終盤の勝負強さが評価されてアップを勝ち取った。「悪くても出続ける苦しみを初めて味わいました。優勝もできたし、いろいろと詰まった、いい1年だった」と充実のシーズンを振り返った。

 来季に向けての課題には選球眼と肉体強化を掲げるなど、レベルアップに余念はないが、ひそかにオフの目標にしていることがある。英会話の上達だ。もともと本好きで、野球に関する本は大体読破しているという雄平が手に取ったのは英会話本。先輩のマリナーズ・青木に刺激され、メジャー志向が芽生えたのかと思いきや「いや、全然です」と苦笑する。

 目的は助っ人外国人選手とのコミュニケーションにあるという。「外国人選手は毎年入ってくるし、英語が話せたらいいなと。それに英会話ができたら、世界が広がるじゃないですか」と目を輝かせる。助っ人と直接話すことができれば、チームの和にもつながる。目指すリーグ連覇に向けた一助にもなるとあって、計画は水面下で着々と進行中だ。(金額は推定)