阪神が不法賭博問題の呉昇桓の後任にバーネット浮上

2015年12月09日 16時00分

近日中に検察の聴取を受ける呉昇桓

 阪神は8日、甲子園の球団事務所で来季への残留交渉を行ってきた呉昇桓投手(33)の「不法賭博問題」に関する緊急会議を行った。四藤球団社長は韓国検察に召還される予定の守護神の推移を見ながらも、最悪の事態を想定した「新助っ人探し」を明言。候補の中にはこの日ヤクルトから自由契約選手として公示されたトニー・バーネット投手(32)まで挙がっていることが判明したが、チーム内の反応は複雑なようで…。

 

 韓国プロ野球界を震撼させている「海外賭博事件」への関与が疑われている呉昇桓。11日にも韓国検察による事情聴取が行われる予定とあって、この日は四藤社長、高野球団本部長ら球団フロント幹部が集結し、今後の対策を緊急協議した。

 

 四藤社長は「進展はない。スンファンの代理人から連絡があって、今こういう状況になっているということに対して『申し訳ない』とおわびというか、その話が今日あった。しばらくは状況の推移を注視していくということになる」と話し、一方で「いつまでも待つわけにはいかない。基本、問題がなければ交渉を進めたいと思っているが、備えとして別の手立てを考えていかないと。補強? そういうこと。リスクの問題も発生する」と明言した。

 

 今回、呉昇桓の賭博疑惑には資金を調達したとされる「組織暴力団」との関与も報道されており、これが事実なら日本の野球協約に抵触する言語道断の行為。「クロ」となれば契約交渉を断念し、新助っ人探しに本格着手するという。

 

 リストアップした投手には故中村GMが調査してきた韓国LGツインズのヘンリー・ソーサ(30=ドミニカ出身)らが挙がっていたが、今回新たに今オフのメジャー入札制度が不発に終わり、FAとなったヤクルトの守護神・バーネットまで候補に浮上しているという。「国内ならヤクルトに残る」と話しているバーネットだが、その去就は不明。ある阪神球団関係者は「ウチが交渉するのはルール上で可能と聞いている」とし、球界関係者からは「条件次第では本人の意思も揺らぐかもしれない」との極秘情報も得ているという。“新守護神”が今季ヤクルトのV原動力になったバーネットなら誰も文句はないだろう。

 

 しかし、今回の「新助っ人探し」にチーム内は賛否両論だ。「スンファンの後釜は今の投手陣では難しい。福原、藤川球児でも務まらないかもしれない。だめもとでも新しい外国人投手を獲った方がいい」と賛成の声もあれば、逆に「新外国人は外れると痛い。悪くても使わないといけなくなるから扱いも難しい。ここはひとつ、松田、歳内ら若手にチャンスをやってムチを打てばいい。あるいは最初から固定せずに、抑えもOKでいる藤川らを含めていい調子の投手を後ろに回せばいい」と獲得に否定的な声も続出している。

 

 金本監督は「スンファンありきでしか考えていない」と連呼してきたが、ピンチの虎が今後どんな手を打つか…。