中日・平田良介外野手(27)は入団10年目で初受賞を果たした。「非常に名誉ある賞を受賞することができ、とても光栄に思います。1度は取りたい賞だと思っていました」とニンマリだ。

 そんな平田に、周囲は「プレミア12の効果で来年はさらに化けるんじゃないか」(チーム関係者)と期待している。同大会前はスーパーサブ的な役割と思われたが、ソフトバンク・柳田、内川の出場辞退でレギュラーに格上げ。26打数11安打、打率4割2分3厘、6打点の大活躍を見せた。

 視聴率が20%を超える大注目の舞台での働きで知名度もアップ。さらに「山田(ヤクルト)や(中田)翔(日本ハム)、筒香(DeNA)の話を聞けて良かった。同じチームとしてベンチに座って、ああいう良いバッターでも空振りするんだな、と思った。自分は空振りすることを恐れていたところがある。(空振りしてもいいと)それぐらいの気持ちでいけば(逆に)空振りが減る。あの感覚は大事にしたい」と、打撃向上のきっかけをつかんだという。

 1次ラウンドが行われた台湾ではラッキーアイテムもゲットした。「翔が石に詳しいので選んでもらいました」と“勝負運”と“仕事運”がアップするパワーストーンのブレスレットを購入。早速、左手首につけたところ、東京ドームでの準決勝、3位決定戦でタイムリーを放った。

 大舞台で何かをつかむことには定評もある。今年、初めて出場した球宴で本塁打を放つと、球宴明け2試合で3本塁打の活躍を見せた。それだけに“プレミア12効果”も、というわけ。来季は平田のさらなる進化が注目されそうだ。