野球の世界大会「プレミア12」で初代王者を目指していた日本代表・侍ジャパンが19日、東京ドームで行われた準決勝の韓国戦に3―4でまさかの逆転負け。球場に足を運んだ侍ファンからは小久保監督の「解任要求」が続出した。

 試合後は「まさか、負けると思わなかった。意味がわからない。受け入れられない」と、頭を抱えつつ家路に就く30代男性など、多くのファンがショックを隠せなかった。そんな怒りの矛先は小久保監督に向けられた。

 特に指摘が多かったのが継投ミスについて。日本代表のレプリカユニホームに身を包んだ20代男性は「つらいですよ…。なぜ則本を8回だけで降板させず、9回にもマウンドに上げたのか。9回は9回で代えればよかったじゃないですか」と怒りをあらわに。さらに30代男性は「継投ミスでしょ。そもそも大谷の完封でいいのに、なんで代えたのか。理解できない」と顔を紅潮させた。

 友人と観戦に来ていた10代の女性は球場横のベンチでヒザを抱えつつ「マジで信じられないんですけど…。私はまだ、負けたのは夢だと思ってる…。やっぱ(監督は)原さんがいい。原さんのファンだし。泣きそう。原さんなら勝ったと思う。原さんの方がかっこいいし。ていうかあそこ(9回裏二死一塁の場面)は松田でしょ。松田は打つと思ったのに。代打おかわり(中村剛)って…。おかわりはケガで出てなかったんだから(タイミングが)合わないよ。絶対一ゴロだと思ったし(結果は三ゴロ)」。

 この女性ファン同様「やっぱり原監督がよかった」の声がファンの意見の大多数を占めた。原氏の監督復帰を望んだのは50人中21人。「経験があるし、カリスマもある」(20代男性)といった声が多かった。一方「小久保監督に続投してほしい」と答えたファンは14人と3分の1以下。しかしその中にも「次の3位決定戦も負けたらダメ」「経験が少ないから仕方ないけど、それならば周りのコーチ陣を代えるべき。コーチに経験のある人が入るなら続投していい」「もう少し見てあげてもいい」と“続投条件”を挙げるファンが多かった。

 ちなみに、前ソフトバンク監督の秋山幸二氏を監督に推すファンは6人。他にも少数意見として元ヤクルトの古田敦也氏や前DeNA監督の中畑清氏、中日の落合博満GMらの名前も挙がった。