ソフトバンク・工藤公康監督(52)が9日、海外FA権の行使を表明した松田宣浩内野手(32)について複雑な胸の内を明かした。

 指揮官自身、現役時代に米球界を志したことがある。1999年オフ、ダイエー(現ソフトバンク)からFA宣言した際、年俸面では国内球団を上回ったというが「3年契約を希望したんだけどね。その年俸を3で割ってもいいからって。でも、年齢的な面もあって1年しかなかったんだよ。いろいろと難しい面もあるんだよね」。悩んだ末に結局、巨人への移籍を決断したわけだ。

 それだけに、松田がチャレンジしたい気持ちは十分にわかる。「せっかく権利を手に入れたわけだからね。一人の野球選手としては理解できるし、一人の監督としては残ってほしい気持ちです」と話した。