セ・リーグキラーのソフトバンク・李大浩が22日、日本シリーズに向けて“駆けつけ1本”だ。

 所用のため休日を利用して韓国に一時帰国していた大砲は工藤監督公認で、遅れて練習に合流。シート打撃で貫禄の一撃を見せつけた。ヤクルトの左腕・石川の“仮想相手”とも言える嘉弥真から右越え本塁打を放ち「状態はとてもいい」と胸を張った。

 セの投手に対してはめっぽう強い。オリックスに在籍していた2012年から交流戦で驚異的な数字を残している。4年間の通算成績は90試合に出場し、打率3割4分2厘、22本塁打、68打点。ヤクルト投手陣にも苦手意識は一切ない。

 パ・リーグと比較して、セ・リーグにはスピードボール主体の投手が少なく、李大浩が得意とする緩く大きい変化球を主体とする投手が多いことが要因で、かねて得意であることを口にしてきた。周囲にも「嫌なイメージはない。パ・リーグの投手より打ちやすい」と自信をみなぎらせているという。

 今季は141試合に出場して、打率2割8分2厘、31本塁打、98打点と、自己ベストの数字を残した。日本シリーズでは得意のセ球団を圧倒する。