【セCSファイナルステージ第2戦・ヤクルト4ー0巨人(15日)】CSファーストステージの阪神戦からバットを短く持ち、コンパクトなスイングを心がけている巨人・阿部。ファイナルステージも「2戦で9の7」と、手がつけられない状態となっている。

 だが、ヤクルト側はこの日の単打3本の内容に脅威を感じていない。マスク越しに阿部を見た中村悠平捕手は「コンパクトに振り出してくるのでアジャストされている感じ」とその技術に舌を巻いたものの「もともと、能力の高い打者。単打で済むなら儲けもの」と怖さは感じなかったという。

 実際、鈍足の阿部が塁に出ても、2回はボテボテの内野ゴロにもかかわらず本塁で憤死、4回は長野の併殺打と得点にはつながらなかった。長打を捨てての単打量産は、残念ながら「一発の怖さ」という阿部の長所を失う結果となっているのか。