11月に日本、台湾で共催される国際大会「WBSC世界野球プレミア12」の侍ジャパンの最終メンバー28選手が9日、発表された。

 ソフトバンク、日本ハム、西武から最多の各4選手が選ばれた。

 中でも意外なのは西武・中村剛也内野手(32)の侍ジャパン初選出だろう。

 今季37本塁打を放ち、6度目の本塁打王、自己最多の124打点で3度目の打点王とパ・リーグ打撃2冠王に輝いた大砲だ。

 6度のキングを獲得してきた大打者でありながら2009年、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はいずれも故障や左ひざの手術などで体調が万全でなく選外。唯一、日の丸を背負ったのが12年3月に東日本大震災の復興支援国際親善試合として行われた日本―台湾戦(東京ドーム)の1試合だけだ。

 中村は「選んでいただきありがとうございます。頑張ります」と短いコメントに決意を込めた。侍では新参者のため「4番にはこだわらない」と大阪桐蔭の後輩、日本ハム・中田翔内野手(26)をバックアップしながらの共存を早くから打ち出している。

 出場が危ぶまれていた背中の状態も心配だが、これまで通り4番を中田で行く場合、中村が何番を打つのか、小久保監督の采配が注目される。

◎投手

 松井裕樹(楽天)、菅野智之(巨人)、則本昂大(楽天)、澤村拓一(巨人)、大谷翔平(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、前田健太(広島)、増井浩俊(日本ハム)、西勇輝(オリックス)、大野雄大(中日)、山崎康晃(DeNA)、武田翔太(ソフトバンク)、牧田和久(西武)

◎捕手

 炭谷銀仁朗(西武)、嶋基宏(楽天)、中村悠平(ヤクルト)

◎内野手

 松田宣浩(ソフトバンク)、川端慎吾(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)、中島卓也(日本ハム)、中田翔(日本ハム)、山田哲人(ヤクルト) 、中村剛也(西武)

◎外野手

 内川聖一(ソフトバンク)、平田良介(中日)、筒香嘉智(DeNA)、柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)