大物OBの金本知憲氏(47)の次期監督招聘を目指している阪神。交渉は条件、組閣人事、金本氏の家族の反対などで長期化の様相だが、そんな中、電鉄本社は最大10億円にも及ぶ“軍資金”を「金本新体制」に注入する太っ腹方針を検討している。

 ある球団関係者がこう話す。「今回の交渉に向けた本気度は球団だけでなく本社サイドも同様。金本さんが監督になって、もしも外国人ら選手補強などで資金が足りず、その援助が必要になれば、本社から助けてもらうこともできそうと聞いている。数億から10億円の範囲だろう」

 過去にも電鉄本社の“金庫”から球団に軍資金の注入が行われたことはあった。例えば優勝した2003年だ。闘将こと星野仙一監督の下で大幅な血の入れ替えを断行。支配下登録の約3分の1に及ぶ選手が入れ替わったこの年、本社からの軍資金が注入されていたといわれる。

 もともと、電鉄本社の“金庫”が開くかどうかはチームの状況など様々な要因に左右されるが「今回は“チーム立て直しのために必要ならば”ということ」(ある球団関係者)と本気だ。目下、球団とは水面下で交渉中の金本氏。電鉄本社の“金庫開放”でその気になるか、果たして…。