マジック1のヤクルトも雨には勝てず、優勝はまたまた足踏みとなった。1日の阪神戦(神宮)は天候の回復が見込まれないため、午後3時過ぎに中止となった。真中満監督は「中止は仕方がない。ゲーム途中で3、4回で試合が終わると影響が出る。早い判断で良かった」とこの日、先発予定だったライアンこと小川泰弘投手(25)を2日の阪神戦(神宮)にスライド登板させることを決めた。

 DeNA―巨人戦(横浜)も中止となり、この日の優勝はなくなった。その一方で焦りの色も…。9月28日の中日戦に勝利してマジック1となってから3日間の“お預け”に指揮官は「この緊張感の中、試合がない方がつらい。早くやりたい」と本音をのぞかせた。

 そんな真中監督に虎党からは優勝を逃した悔しさもあってか、辛口のヤジが飛んだ。室内練習場からクラブハウスに戻る際、「真中~、胴上げはもっと痩せてからや」と声が上がり、メタボ気味の指揮官は苦笑いするしかなかった。

 各メディアも雨天中止の対応に追われた。この日の試合をBS1で放送予定だったNHKは2日の代替試合の中継を決定。

 解説の与田剛氏もそのまま“スライド”となり真中監督は「先発と一緒で解説もスライドだな」と笑みを見せた。