大下剛史氏「若いのに覇気がない広島ナインに、開いた口がふさがらない」

2015年09月25日 10時00分

ヤクルトに完敗し、肩を落として球場を去る広島ナイン
ヤクルトに完敗し、肩を落として球場を去る広島ナイン

【大下剛史 熱血球論】情けないやら、腹立たしいやら、あきれ果てて開いた口がふさがらなかった。23日のヤクルト戦に、わずか3安打しか打てず0―6と完敗。広島はいつからこんなチームになってしまったのだろうか。ファンは逆転Vを信じて連休中も足しげく球場に足を運んでくれているというのに、選手たちからは覇気が感じられなかった。

 

 この日の試合にスタメン出場した選手の平均年齢は黒田―石原のベテランバッテリーとエルドレッドを除けば25・7歳と若い。最年長の松山でも30歳になったばかりで、鈴木誠は21歳。確かに数字上はリーグ優勝も厳しくなったが、まだまだCSへの出場権を得られる3位は狙える。それなのに、誰一人として目を輝かせてプレーしている若手がいない。これは由々しき問題だ。

 

 選手だけが悪いわけではない。1年か2年ぐらい活躍しただけで一人前扱いをしてきた現場の首脳陣やフロントにも責任はある。選手の自主性を重んじていると言えば聞こえはいいが、その結果がこれだ。こんなことを続けていたら取り返しのつかないことになるし、なにより熱心に応援してくれるファンに対して失礼だ。

 

 キャンプ取材の際、ヤクルトの真中監督は「選手たちには尻を叩いてでもやらせます」と話していた。当時から畠山、雄平、山田らのスイングはホレボレするものだったが、そうした日々の積み重ねがこんにちの躍進につながっている。プロで10年以上、レギュラーを張っている選手ならともかく、経験の浅い選手には、ときに尻を叩いてでもやらせることが必要なのだ。

 

 現行の制度では3位以内に入ってCSを勝ち上がれば、日本シリーズに出場できる。実際に広島は昨季まで2年連続でAクラス入りした。チャンスがある限りは狙うべきだし、勝ち負けは別として、その姿勢を見せることがファンへの恩返しにもなる。緒方監督にはその点を肝に銘じて、最後まで意地を見せてもらいたい。(本紙専属評論家)

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