ソフトバンクが17日、本拠地・ヤフオクドームで西武を5―3で下し、2年連続17度目(南海、ダイエー時代を含む)の優勝を決めた。6月後半から一度も首位の座を譲り渡すことなく、独走状態をキープ。ぶっちぎりVは1965年の南海、95年オリックスの9月19日より2日早いパ・リーグ最速だ。
 
 西武の最後の打者・秋山が中飛に倒れると、マウンドに鷹ナインの輪ができた。1回、2回、3回…。工藤公康監督(52)が9回宙を舞う。選手として14回のリーグ優勝を経験。今度は監督として、就任わずか1年目でチームの連覇を成し遂げ、歓喜の胴上げに酔いしれた。
 
 鷹ナインはこの日も11日ぶりに戻ってきた〝我が家〟で躍動した。初回に内川が中前適時打で先制。4回には松田の2試合連続となる34号ソロアーチを放つと続く長谷川にも3月29日のロッテ戦以来、約5か月半ぶりの一発が飛び出し、西武を3―0で突き放した。
 
 5回に西武に1点を返されるも、6回に2点を追加。8回には西武・中村の適時二塁打で2点差に詰め寄られたが、五十嵐が後続を断ち切り、最後は守護神・サファテが締めた。優勝がかかった一戦でも普段通りの野球で勝利をもぎ取り、圧倒的な強さを見せつけた。