四国アイランドリーグplusの高知・藤川球児投手(35)が、左足首捻挫のため、最後の先発登板予定だった16日の徳島戦(高知)を回避した。14日の練習中に負傷していた。試合前はランニング、キャッチボールなどを行い「1イニングでも投げられれば…」と試合中にブルペンにも入ったが、リリーフでの登板もなかった。

 ネット裏には過去最多となる阪神、ヤクルト、西武、オリックス、中日のNPB5球団のプロスカウトが集結。ヤクルト・小川シニアディレクターは「力があるのはわかっている。手術後のヒジの状態がどうか見に来た。投げられるなら戦力になる。対象外ではない」と興味を示し、登板回避にガックリだった。

 チームは9回サヨナラ勝ち。試合後、藤川は「投げたかったです。残念で(ファンに)申し訳ない」と謝罪。17日の最終戦での登板の可能性については「投げられるように努力する」と言い、今後の去就については「全く(頭に)ない」と言葉を濁した。