西武が26日のオリックス戦(京セラ)で延長10回に代打・栗山の勝ち越し犠飛で3―2と逆転勝利した。

 パ・リーグ2位・西武と3位・オリックスの直接対決。西武は相手先発・山本由伸投手を相手に9三振を喫したが、1点を追う7回に本塁打王争いを独走する山川穂高内野手(30)が値千金の36号同点弾を放つ。

 球界を代表する右腕からの一撃に、山川は興奮を抑えられず。「打ったのは真っすぐです。完璧でした! 山本投手からは、もう何年も打てていなかったので、めっちゃうれしいです! しばらくヒットが出ていませんでしたが、そこまで落ち込む状態ではありませんでした」とまくしたてた。

 そして2―2出迎えた延長10回、西武は先頭・愛斗が4番手・近藤から中越えの二塁打。これを柘植が送って一死三塁とした。ここで西武ベンチは満を持して代打に栗山を指名。ベテランはきっちりレフトへ犠飛を打ち上げる。三走・愛斗は吉田正の返球よりも速く本塁に生還。西武に待望の勝ち越し点が入った。

 殊勲の栗山は「打ったのはカットボール。柘植がナイスバントでしたし、何より愛斗、ナイスラン! とにかく走者をかえすことに集中していました」と後輩たちを称えていた。