トンネルをやっと抜けた。広島は6日の阪神戦(マツダ)で9回に6―5でサヨナラ勝ちした。先発アンダーソンは3回3失点、2番手・藤井も2失点。それでも打線が最後に試合をひっくり返し、連敗を7で止めた。

 2―5の9回だ。先頭・小園、会沢の連打で無死一、二塁とすると、上本が内野安打。これに相手守備のミスが絡み、1点を返した。野間は三振するも、一死二、三塁で菊池涼のゴロを阪神・中野がファンブルし、この間に2者がかえって同点とする。

 なおも一死二塁で、秋山が右前に劇的タイムリーを放って試合を決めた。本拠地・マツダスタジアムでの初のお立ち台で秋山は「こういう展開で(打席が)回ってきてラッキーでした」と笑顔を見せ、広島ファンへ「大変お待たせしました」と話した。

 後半戦で初勝利。またこの日は広島に原爆が投下されてから77回目の「原爆の日」で、ピースナイターが行われていた。佐々岡監督は「ほんとに広島にとって特別な日。いろんな思いを持って臨んだ試合だと思うので、こういう勝ち方はいい勝ち方だったと思う」と語った。