新型コロナの集団感染に見舞われた巨人は、2日の阪神戦(東京ドーム)からリーグ戦を再開。難しいコンディション調整を強いられる中、後半戦の初戦は3―6で敗れた。

 G党が盛り上がったのは4回の1イニングだけだった。無死一、三塁のチャンスでこの日から復帰した丸が一、二塁間を鋭く破る右前適時打。続く主砲・岡本和は見逃し三振に倒れたが、相手守備のミスで2点が転がり込み、一気に3点を挙げて逆転した。

 しかし、他の8イニングは二塁すら踏めずに無得点。丸はチームで唯一のマルチ安打をマークして気を吐いたが、4番から8番までの岡本和、ポランコ、ウィーラー、北村、小林は全員無安打で出塁すらできなかった。計4安打ではなかなか大量得点は見込めない。

 元木大介ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「生きたボールを打っていないから、やっぱり振れてない」と調整不足を認めつつ「ケガが一番こわい。比較的元気な選手をスタメンに選んだ」と明かした。

 現状、前半戦の主戦捕手で陽性判定を受けた大城の復帰は見送られ、主将の坂本も仙腸関節炎で長期離脱が続く。とはいえ、時は止まってくれない。

 原辰徳監督は「今のところはベストの選手たちでベストを尽くすということですね。戦力が100という数字があるのであれば、毎日100なんだというつもりで戦っていく」と気丈に語った。

 チームは3連敗となり、借金も今季最多の6まで膨らんだ。今後も試練は続くが、どうにかチーム一丸で乗り切るしかない。