
阪神が31日のヤクルト戦(甲子園)に2―4で敗れ、連勝は5でストップ。相手主砲の村上に3本塁打4打点を献上する手痛い敗戦だったが、それでも7月は14勝6敗。ビジターでの連戦が続く8月の戦いへ向け「何もやることは変わらない。いい形でできていることは多いので、今まで通り、今まで以上にやっていきたい」と矢野監督もミラクル逆転Vへ闘志を燃やしている。
ところが、次カードの対巨人3連戦(8月2日~4日、東京ドーム)は、相手チームが新型コロナウイルス集団感染の最中とあって、ゲームの開催可否はこの日の試合終了時点でも未定のまま。球団内のあちらこちらから「次の東京ドームは試合できるの?」とそわそわした声が聞こえてくる一日となった。
「そりゃまあ、ウチとしては試合は絶対にやりたいよね。青柳と伊藤将が投げるわけだし。勝てるうちに少しでも勝っておかないと」と球団関係者。チームが誇る左右の両看板投手の登板試合を、流したくないというのは当然だろう。
その一方で「中日、DeNAと相手チームの主催ゲーム6試合を中止にしておいて、集客が見込める夏休みの巨人―阪神戦をホーム開催するとなれば、世間からの反発を買いかねない。とはいえこれ以上、試合の開催を見合わせるとなれば、それはそれで叩かれる。巨人さんも大変だよね」と、同情する声も。新型コロナ禍の第7波が球界を襲う今、巨人の置かれた状況は、阪神としても他人事ではないからだ。
阪神も平田二軍監督、桐敷、秋山などファームのメンバーたちがこの週だけで相次いで陽性判定を受け戦線を離脱中。幸いなことに一軍本隊の主力選手で目立った感染者はほとんど出ていないが、いつ巨人のような〝パンデミック〟に巻き込まれるかもわからない。見えない敵との戦いはいつまで続くのだろうか…。
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