【ソフトバンク】窮地で負けない41歳・和田毅で連敗ストップ 勝利球は黒瀬にプレゼント

2022年07月31日 19時02分

決勝犠飛の黒瀬(左)とお立ち台に立ったソフトバンク・和田(東スポWeb)
決勝犠飛の黒瀬(左)とお立ち台に立ったソフトバンク・和田(東スポWeb)

 41歳のベテラン左腕が「常勝の誇り」を胸に、チームの窮地を救った。ソフトバンクの和田毅投手が31日の西武戦(ペイペイ)で価値ある3勝目を飾った。辛抱強い投球で5回1失点にまとめ、4―2の勝利に大きく貢献。チームは連敗を4で止め、首位攻防戦で一矢を報いた。

 この男は、やはり場数と実績が違う。5チームが〝優勝圏内〟にひしめく大混戦のパ・リーグにあって、チームは後半戦連敗スタート。逆に相手は連勝で首位に返り咲き勢いづいている状態、難しい登板だった。

 初回いきなり不運な形で先頭に二塁打を許したが、動じなかった。一死三塁から森に先制打を献上するも、何とか最少失点に止めたことが勝機をつないだ。毎回、走者を背負う苦しい投球。だが、この粘りの98球がチームを勇気づけた。

 藤本監督は「決して和田が悪いわけじゃない。本当に今の西武打線は嫌。どっからでも点が取れる。投げる投手は本当に大変で、そこを和田が粘り強く投げてくれた」とねぎらいの言葉をかけるほどだった。

 状態はよくなかった。先月末、新型コロナに感染。先発登板は6月19日の楽天戦以来だった。「体のバランスが崩れていた。それを何とか戻したかった」。序盤は試行錯誤の投球でアツアツの獅子打線をかわし続けた。プロ20年目、日米通算151勝左腕の貫禄だった。

 41歳の雄姿に感化され、打線は2回に反撃。4連打で同点に追いつくと、初スタメンの黒瀬が決勝犠飛を放った。育成から支配下に返り咲いたばかりの苦労人が、殊勲のプロ初打点。4回はグラシアルの貴重な6号ソロと甲斐の適時二塁打で効果的に援護した。和田の後は、松本―嘉弥真―藤井―モイネロの必勝リレーで西武の追い上げを阻んだ。

 試合後、勝利球を「記念にとっておいて」と黒瀬に手渡した和田。チームが苦しい時ほど腕を鳴らし、チームを救ってきた男が今回も強烈な存在感を放った。

 首位とは再び0・5差。V奪回が至上命題の鷹にとって、この1勝が持つ意味は計り知れない。

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