出場辞退者続出で〝中止論〟浮上も 関係者が球宴開催に「正解だった」と胸張る理由

2022年07月28日 05時15分

勝利をおさめ場内を一周するパ・リーグナイン(東スポWeb)
勝利をおさめ場内を一周するパ・リーグナイン(東スポWeb)

 直前になって開催の是非が取りざたされた今年のオールスターが、無事に終了した。その理由は新型コロナ。特に巨人では球宴前の20日から5日間で選手47人を含む総勢76人もの陽性者が出て、公式戦は延期となった。他球団でも感染者は続出し、負傷者も含めると実に12人もの選手が出場辞退に追い込まれた。「そんな状況でもオールスターをやる意味があるのか」「中止にしたほうがいいのでは」。一般のファンだけでなく、球界内部からもそんな声が噴出した。

 実際にやってみてどうだったのか。NPB関係者は「他のスポーツとともにプロ野球も日常を取り戻そうと一丸となっている。感染拡大を食い止めつつ、いかにして試合を挙行していくか。だから今年の球宴開催に関しても『中止』という選択肢は考えられなかった」という。

 役者不足が心配されたものの、26日の第1戦(ペイペイ)では西武・山川が豪快アーチだけでなく、全パのベンチ内で盛り上げ役としても大活躍。プラスワン投票で初出場の日本ハム・清宮はサヨナラ弾を放って、MVPに輝いた。

 27日の第2戦(松山)では完全試合男のロッテ・佐々木朗が注目を集め、日本人球宴最速タイとなる162キロを計時。日本ハム・伊藤が〝超遅球〟を披露するなど、この2連戦は結果的に話題が満載だった。

 そんな選手たちの頑張りもあり、前出の関係者は「代替のメンバーも活躍しアピールできたので、逆にいつもより新鮮味のあるオールスターになったのではないか。コロナショックも吹き飛ばし、開催は『正解』だった」と胸を張った。

 もちろんNPBにとって、球宴は貴重な財源でもある。今回の開催成功には、ホッと胸をなで下ろしている…というのが本音か。

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