オールスター第2戦(松山=27日)で、巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)が走攻守で輝きを放った。

 この日は「2番・左翼」で先発出場。打っては初回、ロッテの佐々木朗が投じた球宴日本人最速タイとなる162キロを捉えると、これが二遊間を抜けて中前打。その後に阪神・佐藤輝が犠飛を放った際には三塁から絶好のスタートを決めてタッチアップに成功し、先制点を奪取した。

 守っては4回の守備で、左翼前への打球を滑り込む形で好捕。チームの危機を救った。一連の活躍にファンも熱狂。ツイッター上ではスポーツ部門でトレンド入りするなど、注目度の高さがうかがえた。

 入団当初は守備難に苦しんでいた助っ人が大舞台で魅せた好プレー。ここまでのシーズン中、マンツーマン指導を行っていた亀井コーチの力は大きく、ウォーカーは「今までの教えのおかげさまで今日もナイスプレーができました。いつも感謝しています。これからも最高の選手になれるように頑張ります」と心から感謝した。

 偶然にも、翌28日は亀井コーチの誕生日。最後には「カメイサン、オタンジョウビ、オメデトウゴザイマス」と日本語で恩師への祝福のメッセージを残し、祭りをあとにした。