ソフトバンク・柳田悠岐は球界が凍りついた1年前の悲劇忘れず〝用心スイング〟貫く【オールスター】

2022年07月27日 05時15分

〝用心スイング〟でホームランダービー決勝へ進んだソフトバンク・柳田悠岐(東スポWeb)
〝用心スイング〟でホームランダービー決勝へ進んだソフトバンク・柳田悠岐(東スポWeb)

 オールスター第1戦(26日、ペイペイ)、鷹の大砲が有言実行でファンを沸かせた。ソフトバンクの主砲・柳田悠岐外野手(33)が試合前のホームランダービーに出場。第1試合で1本に終わった牧(DeNA)をわずか5スイングで下すと、山川(西武)との対戦となった準決勝でも投手役を務めた清宮(日本ハム)が投じる緩いボールを力みのない引っ張りスイングで7発放り込んだ。後攻の山川が3発に終わり、球宴第2戦(松山)前に行われる決勝へ駒を進めた。

 ライバルを圧倒した柳田は「(勝因は)清宮のボールがよかっただけです。(決勝も)清宮とともに戦ってきます」とオフの自主トレを一緒に行った弟子のアシストに感謝。自身2度目となる制覇に意欲を見せた。

 昨年の球宴では悲劇が襲った。ホームランダービーで右脇腹を負傷。直後に日本代表として東京五輪を控えていたこともあり、球界に激震が走った。稲葉監督が率いた侍首脳陣はもちろん、後半戦への影響を懸念するソフトバンク陣営など各方面が気をもんだ。代表メンバーで中堅を本職とする野手が柳田だけという事情もあって「選考の是非」が問われる事態に発展。回復に努める間、責任を感じていた。

 そのため今年は球宴関連のコメントを求められると、自らに言い聞かせるように「ケガをしないことが目標」と言い続けた。この日は他の選手が打席に立つ合間に、何度も両脇腹を入念にストレッチする姿があった。決勝に向けた意気込みを聞かれると「また(次の)目標もケガなく頑張ります」。ホームランダービー用の〝用心スイング〟でも、鮮やかな放物線を何度も描いてファンを魅了していた。

関連タグ: