投手陣が踏ん張り切れなかった。ヤクルトは23日の広島戦(神宮)で3―15と大差をつけられて完敗した。

 初回から先発・原が立ち上がりにつまづき、秋山に3ランを浴びるなど0回1/3を6失点で降板。早すぎる継投で中継ぎ陣が奮投するも、流れを変えることはできなかった。

 前半4回までに14失点の苦しい展開。それでも5回に山崎の適時打と元山の一ゴロで2点をもぎ取り、6回には主砲・村上が意地の33号ソロを放った。ただ、大きく開いてしまった点差は、執念だけで縮まる範囲ではなかった。

 試合後に高津監督は「まさか初回で交代するとは思ってなかった。ちょっと計算外ですね」と明かし「正直(原に)完封してくれとは思ってなくって。5回で(失点が)3点でも4点でも、しのげたらなんとか勝負になるんじゃないかと。でも、これじゃなかなか打つほうも難しかった」。予想外の先発・原のプロ最短KOに、指揮官もガックリとうなだれるしかなかった。