西武・森友哉捕手(26)が22日の楽天戦(ベルーナ)に「3番・DH」として3試合ぶりのスタメン復帰。初回一死三塁の第1打席で則本から先制左前打を放つなど、3本のタイムリーを含む4安打3打点で9―4の勝利に貢献。チームの連敗を3で止めた。

 寝違いによる首の痛みで2試合欠場していた森は初回のタイムリーについて「(先発の渡辺が)1回表のピンチをしのいだ後、先制できたのでよかった」とスタメン・DHでも捕手目線でこの打点を喜んでいた。 

 その森は今季、自らの不注意から右手人さし指を骨折し約2か月間の離脱を余儀なくされた。その影響もありスタメン出場は44試合で捕手での出場は40試合。他の51試合を柘植、ルーキー・古賀らがスタメンマスクをかぶり、チーム防御率12球団トップの投手陣をリードしてきた。

 そのためネット上などでは、今も根強く「森のコンバート論」が議論され続けている。

 その多くが、持ち味のバッティングをより生かすために、守備負担の少ない外野などにコンバートしてあげた方が森のためというもの。

 もちろん、いずれは自然とその方向へ移行していくのだろうが、下半身に大きな爆弾もない現状の森はやはり「キャッチャーである」ことに大きな価値がある。

 球団関係者の一人も「友哉が打てる外野手になっても普通じゃない? あの独特なクラウチングスタイルで、打てるキャッチャーだから価値があって、ファンに議論もされる。それに年齢的にも(8月で)27歳。もう、行けるところまで行くしかない」とコンバート案には否定的。チーム内では、やはり森はキャッチャーだから魅力があるといった認識だ。