中日は20日のDeNA戦(バンテリン)に4―6で敗れ、借金は再び12。これで前半戦最下位ターンが確定した。先発の笠原が5回7安打4失点KOで今季初黒星。打線は7回に木下の2ラン、9回は福田のソロと大島の適時打で2点を奪うなど、相手を上回る12安打を放ちながら4得点にとどまり拙攻が目立った。

 以下は立浪和義監督(52)との主な一問一答。

 ――笠原は2発被弾

 立浪監督 持ち味は手持ちのいい真っすぐとチェンジアップだが、チェンジアップが高くてスピードがあるわけではないので、低めにコントロールしないとやっぱり長打を打たれる。

 ――いずれも走者を出した後の初球だった

 立浪監督 初球というのは狙い球をある程度絞って強く振れる。真っすぐなのか変化球なのかを振ってくる中で、変化球を狙われて高いボールがいったらああやって長打を食らう。

 ――福も含めて投手陣は計3発打たれた

 立浪監督 これだけ広いグラウンドでホームラン。佐野選手も含めて同じ打者に4割以上打たれている。対策はしているが、その通りにコントロールがつけられていないからこうやって打たれていると思う。

 ――打線は相手先発の大貫に苦戦

 立浪監督 ファーストストライクを簡単に取られすぎというのがある。引っ張りにいったらスカされて。センターから追っつけにいったときにはツーシームで差し込まれて。はっきり引っ張るなり(しないと)。ベンチから見ても何となしに打席に立っているように感じた。その辺はうまく攻められている。

 ――木下や福田に一発

 立浪監督 ウチも2本打ってますからね。形的には最後追い上げたが、序盤に2点は先に取られたが、そこからすぐに4点になるまでに1点でも返せなかったのが今日の敗因かなと思う。

 ――根尾を初めてイニングまたぎさせた

 立浪監督 イニングを1回またがせてみようということで、やってみた。根尾に関しては日に日に見ていても成長を感じる投球ができているのかなと思う。

 ――成長を感じる部分は

 立浪監督 変化球も空振り取れたりしているし、今日もスリーボールから四球を出さない。投げながら自分で修正もうまくできているのかなと思う。

 ――登板数も10試合を超えたが今後の育成方針は

 立浪監督 今、正直中継ぎでも戦力なので。ということもあるが、先を見据えた上で、これから考えます。

 ――二軍で先発の練習を積む可能性は

 立浪監督 それももちろん考えないといけないと思ってます。

 ――根尾は真っすぐだけじゃなくて変化球もうまく操れている

 立浪監督 投げるたびに変化球の精度も上がっていると思います。試合の中で、カーブにしてもスライダーにしても。

 ――前半戦3試合を残して最下位ターンが決まった

 立浪監督 これだけ結果はヒットが出ても、いかに走者がいるときに1本でも多く打てないと点は入らないので。それが開幕してからずっとここまでの課題。今日もそうなんですけど、そこを何とか改善していかないと変わらないですよね。