続けるべきか、それとも…。日本ハムが14日の楽天戦(静岡)に6―0で快勝。破竹の6連勝とし、勢いが止まらない。

 先発・加藤が7回5安打無失点で4勝目を挙げれば、打線は5回一死一、三塁で宇佐見がスリーバントスクイズを決めて先制するなど、着実に加点。連日の快勝劇には新庄監督もご満悦で、試合後は「ま、6点開いたから面白かったかな。2試合続けていいゲームを見せられてうれしいです」と満面の笑みだった。

 新庄監督は7日のロッテ戦前に球宴後(29日、楽天戦)からの「オーダー固定」を宣言。同時に球宴前までの残り試合を「最後のトライアル」と位置づけ、全選手にレギュラー獲得への奮起を促していた。その直後からの連勝街道とあって、思惑通りといったところだろう。

 そんな経緯もあるだけに、チーム周囲の関係者の間でささやかれているのが「トライアルの延長」と「次の一手」だ。

 新庄監督の「レギュラー固定宣言」により選手のモチベーションは急上昇。だからこそ「球宴前までとは言わず、もう1週~2週間ぐらい今のトライアル期間を延長した方がいいのでは」という声が噴出している。

「あえてサバイバルの期間を設けたからこそ選手はやる気を維持できている」という声もあるが、その一方で「レギュラー獲得チャンスの機会が増えた」と前向きに捉える選手の方が多いかもしれない。

 当の新庄監督自身はこのトライアル延長についての言及こそないものの…。13日の試合後には「レギュラーがガチガチに決まっていたら、控えの選手なんて練習のための練習をして終わろうってなる。で、たまに5回以降に『行くぞ』って言われたら逆にあせって力が出ないと思う」と選手固定によるマイナス面を指摘していた。

 果たして残り8試合となったサバイバル期間はどんな結末を迎え、その先のチームはどうなるのか。もちろん〝策士〟であるビッグボスのこと、球宴後からは固定メンバーを鼓舞する「新たな一手」を用意している可能性もあるだけに、注目が集まっている。