巨人元監督で評論家の堀内恒夫氏(74)が11日、自身のブログを更新。4―8で敗れた10日のDeNA戦(東京D)について言及した。

「踏ん張りどころ」のタイトルで同氏は「ターニングポイントをあげるとするならば9回裏の巨人の攻撃だな」と一死一、三塁での中田の打席に注目。中田がDeNA5番手・平田の初球を打って遊直。スタートを切っていた一走・八百板が戻れず併殺となった。

 堀内氏は「ここは1点を取ればいい場面。ベンチの思惑として2点を取りたくて走ったというよりも、セカンドが空いてることで内野ゴロでダブルプレーになることを嫌がったんだと思う。サインが出ていたかはわからない。しかし、中田は右バッターだから当然、八百板が走り出すのが視界に入ったはず」と状況を説明したうえで、「でも、ここは打たずに『待つ』。ベンチはそう思っていたと思うよ」と初球に手を出した中田の判断に疑問を呈した。

 堀内氏はさらに延長10回、4点を失った救援陣にも言及。「9回大勢に任せたならば、10回は頭から高梨だよね」と高木を出したベンチに疑問を投げかけた。「自分も周りも力の順番っていうのがわかっているから、その通りに活かした方がいい。勝ってる時、負けてる時の中継ぎの順番がいまだにどうもよくわからんのよ」と首をひねった。

 最後に堀内氏は「岡本和真のことで締めよう。何十打席タイムリーがないとか、色々な声が聞こえてくるけれど改めて言われなくたって(笑)。打てないことは本人が一番良くわかっていること」と4番をかばうと、「特に負けたとき一番に言われるのもエースと4番だ。良い時もあれば悪い時もあるさ。ここは踏ん張りどころ。1日も早く状態を立て直せるようにファンの皆さまも引き続き、応援のほどよろしくお願いしますね」と引き分けを挟んでの3連敗で、貯金が再びゼロになったチームの復調を願っていた。