なぜかビッグボス軍と取り口が悪い。ソフトバンクが8日の日本ハム戦(ペイペイ)に2―4で敗戦。連敗を喫した。

 8回に同点に追いつき、なおも一死二、三塁で勝ち越すことができなかった。延長10回に津森が石井一に決勝2ランを被弾した。藤本監督は「あそこ(8回の好機)で1点を取って終わりたかったね。切り替えていくしかない」と前を向いた。

 現在、首位を快走している。ただ、気がかりなのが借金18を抱える日本ハムとの相性の悪さだ。開幕カードでは〝遊びます宣言〟を繰り出してきたビッグボスに対して3連勝を飾った。「何をやってくるか分からない」という不気味さは打ち破ったはずだったが…。それ以降4勝6敗。逆に3タテを食らうなど苦戦している。

 この日の日本ハム打線はオールスターに選ばれた野村、松本剛が休養のためスタメンから外れていた。鷹戦で打率3割4分6厘、4本塁打のアルカンタラも欠場した。さまざまな選手が出てくるのはこれまで同様。こちらも鷹戦で打率3割1分6厘、3本塁打、7打点と打ちまくっている石井一に試合を決められた。

 試合前、藤本監督は「ここは打線もいい。(2日のオリックス戦で)山本を攻略しとったもんね。自信を持ってくるかも分からん。順位とか関係なく、打線はいい、投手もいい。(今カードでも上沢、伊藤と)うちには本当にいい投手ばかり来る。困ったもんや」と警戒をしていたが…。

 2位・楽天は日本ハムに9勝2敗と大きく勝ち越している。単なるチーム状況等のめぐり合わせならいいのだが、終盤の戦いで足元をすくわれる要素となりかねないだけに、ここから圧倒したいところだ。