中日・立浪和義監督(52)がピンチだ。3日の阪神戦(バンテリン)は相変わらずの決定力不足で0―3と今季15度目の零封負け。借金は今季ワーストタイの12まで膨れ上がった。

 5安打の虎打線を上回る8安打を放ちながらもすべてシングルヒットで無得点。立浪監督は「今日、試合前に『今までチャンスで打てないことは(頭から)一回消せ! 新たな意識で今日からまたスタートしよう』と言った。結果は出なかったが、そうやっていかないと変わってこない」と必死に前を向くが、なかなか結果が伴ってこない状況だ。

 そんな立浪監督は球場外で〝炎上騒動〟に巻き込まれている。6日のDeNA戦(横浜)を中継する中京テレビが連動企画「ドラファン緊急戦略会議!」で6月30日からツイッターの「#立浪監督提案です」というハッシュタグを通してファンから前向きな意見を募集したところ「辞任してください」などといった監督批判が殺到。立浪竜を応援しようという地元テレビ局のファン参加型企画は、フラストレーションがたまっていた中日ファンの不満爆発の場となってしまった。

 就任1年目にもかかわらず、過度な批判の声が寄せられる状況にはさすがに疑問の声も出ている。「今は右の大砲のビシエド、石川昂が故障で離脱しているし、又吉の人的補償で獲得した岩崎も開幕直後にアクシデントがあった。エースの大野雄も背中の張りで先発を回避したり、今日(3日)だって肩の違和感で山本まで抹消されてしまった。これだけけが人が続出してたら名将と言われる星野監督や落合監督が監督をやっても勝てる状況ではないよ。立浪監督の采配を批判するのはいくらなんでもかわいそうだ」(チーム関係者)。

 ミスタードラゴンズの苦境に球団OBも「けが人もそうだが、即戦力の新外国人とかを補強しなかったことにも問題がある。このメンバーでやり繰りするのは大変なこと。根尾の投手転向のこともファンからは『野手に戻してほしい』とかいろいろ言われてしまっているけど、立浪監督には自身で思った通りに根気よく采配を振ってほしい」とエールを送っている。

 ビシエドが近日中にも復帰予定という明るい材料もある。ここから反撃開始で雑音シャットアウトといきたいところだが…。