【巨人】球界OBが分析する〝桑田流改革〟の惨状 制球力改善どころか四死球はリーグワースト

2022年06月30日 05時15分

巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(東スポWeb)
巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(東スポWeb)

 巨人が29日の中日戦(郡山)に延長10回の末、2―3で惜敗。首位・ヤクルトとのゲーム差は今季最大の12に拡大した。そんな中、新型コロナウイルスに感染し自宅療養していた桑田真澄投手チーフコーチ(54)がこの日からジャイアンツ球場で現場復帰。投手陣の要がようやく戻ってくることとなったが、その間にもクリアすべき課題が山積している…。

 終始打線の繋がりを欠いた。再三のチャンスを作りながらも得点に結びつけられず、2―2のまま延長10回を迎えると、6番手・鍬原が無死満塁から代打・三ツ俣に痛恨の押し出し死球を与え、勝ち越し点を献上。これが決勝点となり、4時間12分の長丁場に敗れた。原監督は「やっぱり2点というのがね、やっぱりもう少し活発に点を取れなきゃ駄目でしょうね」と、計8安打を放ちながら2得点に終わった打線に苦言を呈した。

 この日の試合前には21日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて以降自宅療養となっていた桑田コーチが、ジャイアンツ球場で指導を再開。ようやく投手陣の長にチームに合流するめどが立った。それでも、山積した課題に復帰早々から取り組まなければならないことも事実だ。

 最重要課題は、昨季からの至上命題となっていた制球力の改善。昨季はリーグ5位の四死球500(内56死球はワースト)、個人では先発ローテを担っていた高橋、戸郷がそれぞれ61四球、58四球で同ワースト1、2位を記録する不名誉な結果を残してしまった。

 汚名返上のため、同投手コーチは春季キャンプから、通常より投球距離の短い「桑田式ブルペン」や、コースを投げ分ける力をつける練習法「ライン出し」など、あの手この手でG投にメスを入れたものの良化は見られず…。それどころか、現在記録している264四死球は断トツでリーグワーストとなっている。

 この惨状について、投手指導者経験のある球界OBはこう分析する。「制球力を高めることは重要ですが、正直、選手個々である程度の伸びしろは決まっているんです。天井を迎えた選手が無理に『コントロール良く投げないと…』と意識すると、縮こまった投球になってしまうケースも多々あります」

 では一体、どのようにしてこの苦境を乗り越えればいいのか。「制球に難がある投手というのは、裏を返せば荒れ球が武器にもなる。できないことをやろうとした結果、その持ち味も生かせず、制球も結局イマイチ…なんて中途半端になることが一番もったいない。結局は、選手自身がある程度割り切って投げることが一番効果的なんです」(前出関係者)。

 厳しい状況が続く中で、桑田コーチは従来通りに施策を進めていくのか、方針転換も辞さないのか…。今後の動向に注目が集まる。

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