主砲のバットが止まらない。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が29日の広島戦(マツダ)で2打席連続2ランを放って4打点を挙げ、チームは9―2で大勝した。

 まず8回の4打席目。菊池保のスライダーを捉えて左中間スタンドに押し込んだ。続く9回にもルーキー・松本のカーブを完璧に捉え、またも左中間スタンドにぶち込んだ。広島戦は19日の神宮から3戦連発となり、今季は11試合で9本塁打を放ち、19打点を挙げている。まさに鯉キラーだ。

 ここまで打ちまくっていると、気になるのが月間本塁打記録だ。6月は14本塁打で、バレンティンが2013年8月に記録した18本塁打と4本差。30日の広島戦で2本打つと月間本塁打数は筒香嘉智(DeNA)、阿部慎之助(巨人)、江藤智(広島)、門田博光(南海)と並び2位タイになる。打ち出の小づち状態の今の村上なら十分可能だ。

 それでも村上は試合後に「今日の反省をしながらも明日のピッチャーの対策を練ってまた明日頑張る」と淡々と語った。記録に惑わされず、目の前のことに集中できる姿勢が活躍の要因の一つかもしれない。