【巨人】中田翔 不本意な成績でファン投票1位…それでも〝身内〟からは「球宴に出るべき」の声

2022年06月29日 05時15分

山形では出番がなかった巨人・中田(東スポWeb)
山形では出番がなかった巨人・中田(東スポWeb)

 巨人が28日の中日戦に6―2で快勝し、6年ぶりの山形での主催試合を白星で飾った。そんなチームで意外な視点から注目を集めていたのが、出場なしに終わった中田翔内野手(33)だ。この日に発表されたオールスターファン投票の最終中間発表では、セ・一塁手部門で圧倒的な得票数で1位。今季すでに2度の二軍落ちを経験した中田には球界内からはゲキも飛んでいる。


 自力優勝の可能性が26日に消滅し、この日先発予定だったメルセデスが発熱により登板回避…。逆風の中で迎えた東北シリーズだったが、打線が奮起した。

 初回に岡本和の犠飛で1点を先制すると、1―1で迎えた5回には丸の3戦連発16号2ランで勝ち越しに成功。7回に3点を奪いリードを広げ、最後は守護神・大勢が打者3人でピシャリと抑えて勝利を飾った。

 原監督も「やっぱり丸、(坂本)勇人というのがいい場面で打ってくれるとチームにとっては大きな活力になるしね。非常に山形のジャイアンツファンに対しても良かったなと思います」と笑顔を見せた。

 チームが勝利の余韻に浸る中、出番なしに終わったのが中田だ。26日のヤクルト戦(神宮)では代打で出場し7号ソロを放った。ただ、最近では増田陸の台頭などもあり「代打の切り札」や終盤の守備固めとしての起用も増えているが、依然としてファンからの期待と注目が高い選手であることは間違いない。

 この日発表された球宴の最終中間発表ではセ・一塁手部門で24万3544票。広島・マクブルームの20万832票に4万票以上も差をつけての暫定トップだ。夢の舞台への出場に注目が集まる一方、中田をよく知る球界関係者は現在の大砲の心境をこう分析する。

「正直、複雑な思いはあると思います。ファンから絶大な支持を集めて選ばれることは光栄な反面、今季の成績でありながら人気先行でトップ選出となることは歯がゆいはずですよ」

 その言葉通り、中田はここまで47試合に出場して打率2割2分、7本塁打、23打点と振るわず。不振から二軍再調整を2度も経験した選手が球宴に選ばれるという、異例の事態となっている。

 それでも、前出関係者はこう熱弁する。

「出場するかどうかはまだ分かりませんが、翔は絶対に出るべきだと思いますね。選んでくれたファンのために、というのはもちろんですが、納得のいかない現状の中で出場するという悔しさをかみしめながらプレーした経験は、野球人として自分自身を一回り成長させるはずです」

 現状の成績が伴わない形での選出は、中田個人としても不本意なもの。このもどかしさを発奮材料とし、逆転優勝を目指すチームに追い風を吹かせる働きをすることが、中田に課せられた使命だ。

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