巨人は28日の中日戦(山形)に6―2で快勝し、当地での6年ぶりの主催試合を白星で飾った。

 1―1の5回に丸の3戦連発となる16号2ランで勝ち越し、3―2に追い上げられた7回は坂本の適時打などで3点を追加してダメ押しした。前カードのヤクルト戦では3戦合計35得点を叩きだした打線は、おおむね好調を維持。試合後の原辰徳監督(63)は「やっぱり丸、(坂本)勇人がいい場面で打ってくれるというのは、チームにとって大きな活力になるしね。結果的にも勝利に非常に近づく」と申し分なしといった様子だった。

 その一方で歯切れの悪い評価となったのは、約1か月ぶりに先発した高橋優貴投手(25)についてだった。制球を乱す投球が続き、5月22日の阪神戦(甲子園)を最後に二軍落ち。この日は、当初先発が予定されたメルセデスが発熱の影響で登板回避となったことで巡ってきた出番だった。結果は5回途中1失点ながら、毎回の8安打を許す内容で降板。最後のイニングとなった5回は二死から大島と岡林に連打を浴びて一、三塁のピンチを残し、マウンドを桜井に譲った。

 原監督は「桜井があそこをよく(代打・郡司を)三振に仕留めたなというところですね」と右腕をねぎらいつつも、高橋については「まあ優貴がゲームを作っていたと言えばいいのか、あるいは周りが優貴を盛り立てたというかね。4回、5回と二死を取ってから(ピンチを招いた)。その詰めを勉強するところはあるでしょうね」と注文をつけた。

 昨季は11勝を挙げ、チームの勝ち頭となった左腕は今季は先発で未勝利。まだ改善の余地が残されているようだ。